編集者が考える発注したいライターの5つの条件。
ねこびんたです。今日はお仕事について書こうかと。
現在私はフリーライターとして、雑誌やウェブに記事を書いて生計を立ててますが、以前は雑誌編集者だったので、ライターさんに発注する側の立場でした。現在もメインはライターですが、時々編集のお仕事をすることもあります。
編集者の時は、どんな話題でも美しい文章が書ける凄腕ライターさんから、
2、3行に1箇所くらい誤字があるライターさんまで。
色んなライターさんとお付きあいしましたが、必ずしも文章が上手いライター=発注したくなるライターではなかったような…
ということで、以下、稼げるライターさんの共通点について考えてみました。
(私自身もライターとして気をつけてることなので、自戒の念もこめつつ…)
①レスが早い
割と当たり前のことですいません…
でも、お仕事が早いライターさんは、30分以内とかで返信がきます。今の時代、パソコンメールもスマホに転送できるようになったので、レス早い人は本当にすぐ返信くれます。ありがたい…
締め切りまで余裕がない時などは、レスの早い人に優先的に仕事を頼んだりすることがよくあります。
②「伝えたいこと」の趣旨をぶらさず書いてくれる
以前、ライターさん個人の判断で、事前の打ち合わせと全く趣旨の異なる原稿が上がってきた…ということがあります。
どんなに綺麗な文を書けても、書いてほしい文を書いてくれない人には頼みづらいです…。
③筋の通った文章を書ける
文章表現が稚拙だったり誤字脱字があっても、編集側ですぐ直せるのです。が、表現はそれっぽいのに、通して読むと意味が通っていない場合は、直すのが結構難しかったりします……。
多いのは、カギカッコ(コメント引用)内の内容が、それまでの文脈とうまくつながらないケース。「文章がそれっぽくなるからって、適当にコメントを引用してない?」と疑問に思うことも……。自分もライターなので、コメント引用の難しさは知っているので、気持ちはわかるのですが……。
④編集側の手間を、先読みして減らそうとしてくれる
これは些細なことのようですが、本当ーーっに助かりますし、こういう方は編集部内でも重宝されると思います。
例えば、文字数や記事の体裁を過去の記事をチェックしてくれて、こちらが言うまでもなく体裁を理解してくれる…とか、特に指定されてなくてもリードやタイトル案を送ってくれる…とか、指定した待ち合わせ場所の住所を自分で調べてくれる…とか。
「気を遣ってもらってるんだなあ」と思うと嬉しいし、実際他のライターさんに頼んだ場合と比べて作業が効率化するので、お仕事頼む頻度も高まります。
⑤締め切りを厳守(遅れるなら前もって連絡をする)
ここにきて超根本的な話なのですが、やっぱり大事なことなので…。
ライターさんとの関係性がなあなあになってくると、途端に締め切りにルーズになり、結局頼まなくなる…ということが本当によくあります。
発注側のスケジューリングにもよるのですが、基本編集は原稿に合わせて動く仕事なので、原稿が遅れるとその分他のスケジュールも後ろ倒しで遅れていくことになります。
つまり、原稿が遅れる=その分の編集者の時間を無駄に使っているということ。
どんな仕事でもそうだと思いますが、他人の時間を浪費することに対するコスト意識の薄い人とは、一緒に仕事がしにくいと思います。
結論として、編集側の都合や手間を配慮して、先回りして作業してくれる人が
やっぱり一緒に仕事していてラクだし、またお願いしたくなる…ということなのではないでしょうか。
なんか自分で言ってて耳が痛いですが…笑
自戒の念を込めまして。ねこびんたでした。